ささくれとは

 寒くなって乾燥してくると,手指の先がささくれてくるという人が多くいます。爪の周りの皮膚が三角状にぺロッとむける状態のことです。地方によっては,「さかむけ」と呼ぶこともあります。引っかいたり傷つけたりした訳ではないのに皮がめくれていて見栄えもあまりよくないので,引っ張って取ろうとすることも多いでしょう。それも短く表面だけ取れるのなら良いのですが,深くまで皮が取れて傷になり,出血することもあるので注意しなければいけません。意識して取ろうとしなくても,何かに引っ掛かってむけてしまうこともあるでしょう。その傷が治る段階で少し硬めの皮膚になり,それが気になってまたむいてしまう,という悪循環になるケースも多いようです。

ささくれの原因

 ささくれができる原因については,“親不孝だからだ”という言い伝えがありますが,単なる迷信です。実際には,爪の周りが炎症を起こすことで皮膚がささくれ立ってきます。最近よく聞く“手湿疹”の症状の一つと言えるでしょう。主婦の場合は,洗剤を使いながら水仕事をすることで,手の末端である指先で炎症が起こりやすいですし,子供の場合は,ドロ遊びなどをしてそれが刺激になり,ささくれの原因になることもあります。こうした外部からの刺激に加えて,栄養の偏りや不足によって皮膚の潤いや油分が失われていることも,ささくれの原因として挙げられます。ですから,手に刺激を与える仕事をしている人や乾燥肌の人は,ささくれができやすいと言えます。

ささくれの治療

 ささくれを見つけるとしてしまうのが,めくることです。これによって傷が大きくなったりばい菌が入って化膿したりしますので,してはいけません。引っ掛からないようにするために,ハサミを使って切るのは大丈夫です。その上で,消毒したり手湿疹用のクリームを塗ったりすると良いでしょう。絆創膏を巻いたり,寝るときなどは手袋をはめておいたりするのも,保湿するための良い方法です。それに加えて,血行を良くするビタミンEや,肌の潤いを保つコラーゲンなどの栄養を普段から摂取するよう心掛けることも大切です。主婦の人は洗剤を使い過ぎないように注意したり,手袋をして洗い物をするように工夫したりすることもできるかも知れません。