立ちくらみの原因:低血圧

 立ち上がったり,立った状態で長時間いたりしたときに,クラクラするとか,目の前が真っ暗になるといった症状が出ることがあります。これを立ちくらみと言います。立ちくらみが起きるのにはいろいろな原因がありますが,主立った理由の一つに「低血圧」があります。低血圧にもいくつか種類があり,立ちくらみに相当する「起立性低血圧」というものがあります。安静にしているときの血圧は正常ですが,起き上がったり立ったりしたときに,数値として20程度血圧が低くなることを言います。低血圧は高血圧とは異なり,重篤な症状を引き起こす原因とはなりませんので,通常,根本的な治療はされません。転倒しないようにゆっくり起き上がるよう注意しましょう。

立ちくらみの原因:貧血

 立ちくらみを引き起こす別の原因としては,「貧血」が挙げられます。低血圧と混同されがちですが,まったく違うものです。低血圧は血液を運搬する力が弱いことですが,貧血は血液そのもの含まれる酸素が少ない状態のことを言います。それは,血中のヘモグロビンという色素が減少していることが原因で,血液検査をすればすぐに分かります。貧血でも立ちくらみなどの症状が出ない人もいますが,血圧が正常なのに立ちくらみや目まいを頻繁に起こすようなら,貧血が疑われるかも知れません。造血には,鉄・銅といったミネラルや葉酸などが役立ちますので,積極的に摂取すると改善されていくことが多いです。ビタミンCを一緒に摂取すると鉄の吸収率は高まります。

立ちくらみの原因:自律神経失調

 脳へ送る血液の量や血圧,心拍数などをコントロールしているのは,「自律神経」です。この自律神経がバランスを崩した状態になっていると,血液循環が上手くいかなくなり,立ちくらみなどの症状が現われることがあります。では,自律神経のバランスが崩れるのはなぜでしょうか?それには,ストレスや関係しています。仕事や介護の頑張りすぎ,無理なダイエット,夜遅くまでのメールやゲーム,といったことは自律神経の失調を招く原因となります。頑張ったら休むことを心掛けましょう。また,適度な運動で体をほぐすことも,自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。立ちくらみのような不快な症状があるときは注意が必要ですが,健全な生活を送るように努めたいものです。